山びこ食堂

瀬音の湯から徒歩10分、檜原街道沿いにある「山びこ食堂」(あきる野市乙津)は昭和の雰囲気を色濃く残す食堂。およそ30席の店内は、観光客や地元自治会、消防団員、常連の業者らでにぎわいを見せている。

 店を営むのは浦野豊さん(43)。31年前、母の清子さんが始めた。長男の豊さんは10年ほど前、勤めていた青梅の工場の地方移転に伴い退職、店を継ぐことを決めた。

 メニューにはかつ丼、もつ煮定食、ラーメンなどが並ぶ。人気は「値段が安く、ボリューム満点」の焼肉定食(950円)、観光客がこぞって注文するよもぎそば(650円)の2つだという。

 よもぎそばは地元の製麺所、久保島本舗のものを使用。そばは1967年に宮内庁へ献上されたこともある。さらりとしたのど越しが夏の暑さを忘れさせる。「すっきりとしたそばによく絡むよう、店では甘めのつけ汁にしている」と工夫を話す。

 過疎化、高齢化が進む同地区。「開店当時、近所には2件ほど飲食店があった。しかし、だんだんとなくなってしまった。この店がなくなってしまえば地域の人たちも困ってしまう。なんとか、細く長く続けていければいい」と豊さんは意気込んでいる。

 午前11時~午後7時。月曜定休。電話042(596)3332。