第21回

  米軍は来年横田基地にオスプレイを配備しますが、自衛隊も合計17機配備することが決まりました。最初に5機が輸入されますが、1機当たり約107億円です。5機合計535億円、17機合計では約1719億円になります。

 アメリカの国防費は60兆円を超えています。そしてオスプレイを生産して輸出するボーイング社をはじめ、田中角栄元総理大臣の失脚に関与したロッキード社などの軍事やその周辺の産業の売り上げを合算したら、さらに膨大な金額になります。飲料としてのコーラは、アメリカの軍事戦略と共に世界に広まったと言われています。実感のない桁の金額ですが、日本の今年度の予算が約97兆円であることと比較すれば、その膨大さが解ります。

 先日、あきる野市の小峰工業団地で工場を営む藤田製作所の会長をなさっている藤田晴弘さんと、北朝鮮への攻撃が始まるのかなという会話になりました。横田基地にはステルス戦闘機が数機飛来していました。

 藤田さんは「まだ攻撃しないだろう」

と言っていました。その理由は、アメリカの軍事産業にとってみれば、戦争発生の緊張状態の継続の方が、業績向上につながる、簡単に言えば儲かることになるからです。言えることは、アメリカは戦争状態を想定している国であり、実際に世界の同盟軍のリーダーとして、自立して戦争を起こす国だということです。

 自立して戦争を起こす国アメリカと、戦争を放棄するとしている日本が同盟を結んでいます。考えてみれば不思議な関係です。

 世界に類を見ない憲法に明文化された戦争放棄は、日本の持つ独自性の1つです。その独自性を軍事について言えば、日本はいつの時もアメリカを超えることができない国なのです。

 独自性は自立に向かう運動法則を持っています。世界の国々のそれぞれの独自性は、それぞれの形で自立に向けて動いています。

 そんな独自性と自立は、そんなに難しいことではありません。私たち自身も、それぞれに与えられた容姿を含めた素質と環境の中で持つことになった独自性は、それぞれの形で自立に向けて生き始めます。浮いては消える「幸せ」を求め続ける日常は悩ましいドラマのようにも感じられますが、いずれにしても私たちは「幸せ」や「理想」を求めて、独自性から自立に向けて当たり前に生きています。それは会社などをはじめとしたすべての組織、西多摩の4市2町1村も同じです。

 軍事においては超えられませんが、アメリカという国が、そしてアメリカ人とその生き方が、理想的に思えないのは、私見なのでしょうか。