第23回(最終回)

連載を始めるにあたって、一番に注目したのはオスプレイの危険性でした。しかしどこを調べても、その危険性は低いものでした。

 オスプレイはヘリコプターと飛行機の合いの子という画期的な軍用機です。軍用機なのですが、私たちにとっては、様々な場面での利用の可能性も表現しています。現代の科学技術の粋を集めたオスプレイが危険な航空機とすることは、ヒステリックで短絡的なことであると言えます。

 オスプレイは熊本地震の対応で、機動力、輸送力の大きさを見せつけました。G7伊勢・志摩サミット、オバマ大統領の広島訪問では、世界の要人たちを会場近くへ輸送しました。

 来年からは、米軍によるCV―22Bが私たちの上空を飛び交います。自衛隊も導入を決めて、オスプレイの一般化は急速に進んで行きます。一種の被害者意識とも言える危険な軍用機という捉え方は、大切なことから目をそらすことになってしまいます。

 オスプレイは私たちの生活を大きく変えたIT器機や、現在のドローンと同じようにアメリカからもたらされ、その元をたどれば軍事の現場の要請に応えた文明の進化です。

 私たちは、アメリカ化と管理体制の中で生きることになっています。私たちにとっての「幸せ」の様子が知らず知らずのうちに変化しています。

 大切なことは、失いかけているかもしれない「幸せ」の在り処を見つめ、つかみ取ることに思えます。慣れてしまった

「依存」の体質に別れを告げて、「独自性」を表現しながら、「自立」に向けてしっかりと生きて行きたいものです。

 オスプレイに関する連載が長くなってしまいましたが、横田基地はたくさんのことを表現しています。昨年度の基地交付金やその補助金の総額は、福生市で24億円近く、瑞穂町で11億円余に達し、それぞれの歳入決算額の10・3%に達しています。

 福生の七夕は戦後間もない昭和25年に始まりました。朝鮮戦争と重なりますが、西多摩の、日本の経済復興に先駆けた福生市です。そこには敗戦の痛手を癒やした女性たちがいました。

 そんな横田基地では、横田ラプコンといわれる日本の首都東京を含めた1都9県に及ぶ航空管制が、現在も米軍によって行われ、自衛隊と同居するという軍・軍共用の形で、日米同盟の最前線基地になっています。話題は尽きませんが、また新たな連載ができたらと思っています。

 ご愛読ありがとうございました。