第4回

オスプレイがかなり危険な、事故の多い航空機、軍用機という情報が一般化していますが、それは本当なのでしょうか。私たちにとって一番心配なことは、その安全性です。主な事故例とその対応を挙げてみましょう。

 1991年、試作5号機が離陸直後に墜落、施設内の事故でしたが2名が負傷しました。製造段階で操縦を制御する2本の配線が逆になった製造段階のミスでした。次の年の1992年、2号機が着陸の際、墜落事故を起こし7名が死亡しています。燃料漏れによる火災でした。国防省によって11カ月の飛行停止が命じられました。原因究明、設計変更などが行われましたが、同時に膨大な開発費に対し非難も高まりました。

 量産状態になった2000年4月、4号機が着陸に失敗し、乗っていた19名が全員死亡しました。海兵隊による模擬救出活動の事故でしたが、パイロットの人為的ミスとされ、操縦プログラムの充実が図られました。同年12月、8号機が着陸時に墜落して、乗っていた海兵隊員4名全員が死亡しています。パイプからの作業油の漏れと警報システムの反応の遅れによるものでした。

 2006年に実戦配備されてからの事故では、2010年アフガニスタンで着陸時に墜落、乗員20名の内4名死亡、11名が負傷しました。戦闘状態で初めての事故で記録装置が回収されませんでしたが、着離陸地点の誤りなどパイロットの操縦ミスを含め、その要因と対策は10点に絞り込まれました。

 2012年4月、モロッコでは離陸時に墜落し乗員4名のうち2名が死亡しました。死亡した2名はシートベルトをしておらず、パイロット2名は重傷を負いました。事故原因は副操縦士の操縦ミスによるものでした。

 同年6月、アメリカで2機による戦術編隊訓練では、後続機が先導機の発生させた乱気流に巻き込まれる事故が起きました。機体の耐墜落機能によって全員脱出に成功しました。