第5回

 航空機の安全性を示しているのが事故率です。その内容は、事故の内容をクラスAからクラスDの4段階に分類することから始まります。

 クラスAは、「航空機を直接の原因として総額200万ドル以上の財産又は航空機の損害または死亡者もしくは終身全身障害を引き起こした事故」とし、クラスBは「損害額が50万ドル以上200万ドル未満で人的損害は終身全身障害を引き起こしたものが発生または3人以上が入院した事故」。クラスCは「5万ドル以上50万ドル未満で作業員が1日以上従事できなかった事故」で、それ以下がクラスDとしています。

 事故例には挙げませんでしたが、2011年に起きた事故は、高度60㍍のキャビンからクルーの1人が誤って落下、死亡した事故で、クラスAとされています。

 人命と損害額によるクラス分けは、とてもアメリカ的な表現となっていますが、情報公開を前提にして、世界の航空機開発を先導する立場としての公平性を示すもので、世界で広く利用されています。

 航空機の事故は、各クラスごとに記録されますが、クラスAの、飛行10万時間当たりの事故率が、航空機の安全性を示すものと一般化しています。

   2012年の秋、沖縄配備をめぐって、オスプレイへの注目度が一気に高まりました。反対デモと共に、その危険性について盛んにマスコミ報道がなされ、私たちに事故率の多さが根付きました。

 しかしこの時、オスプレイの事故率は1.93でした。海兵隊の平均事故率2.5を大きく下回り、オスプレイが危険な飛行機と言える根拠は見当たりませんでした。配備の実現にあくまでもこだわる政府と、その批評・批判に明け暮れるマスコミ報道でした。この時の様子は後述することになりますが、マスコミ報道との接し方は、現在を生きる私たちにとって、重要な課題になっているといわざるを得ません。